TOEICはテストです。

テストである以上TOEIC形式の英文に慣れることは必須事項です。

人によっては、公式問題集に慣れるだけで200点は違うなんて言ってる人もいるぐらいですので何を置いても公式問題集、TOEICに特化した勉強を行うことは必須ですが、公式問題集を駆使する前の段階で英語の基礎ができていない人は、まずは基礎を勉強しましょうというのが前回の記事でした。

その英語の基礎を身につけたり、TOEICの問題を素早くとくための基礎力を磨くためにとても有効な教材が街なかでゲット出来ることはご存じでしょうか?

リーディング編

無料の観光案内やパンフレットは最高のリーディング教材になる

リーディング力を上げるための教材は、観光地など外国人観光客が来る場所なら無料で手にはいります。

あなたの住んでいる場所の近くに観光案内所があるなら、休日にでもちょっと出かけてみてください。

地方なら、観光案内所や美術館の英語版パンフレットなどがゲットできれば最高です。

簡潔で分かりやすい英語ですし、日本語版もちゃんと置いてあるので訳まで無料でGETできます。

都内なら、在日外国人向けのフリーペーパーなども活用できますよね。

賃貸情報やお店の情報など、TOEICに出そうなネタがじゃんじゃん転がっています。

こういったものをざーーーーっと読んでみてパッと意味が分かるように 練習するのです。

お寺のパンフレットなら、何年(何時代)にできて誰が建立したか、拝観料はいくらか、あいている日は何曜日か、季節によって、開館時間は違うのか、など、自分で「?」を作り出して読み取る癖をつけてみてください。

これぞ、まさにTOEICに出そうな内容 です。

普段から身の回りに溢れている英語を見逃さないくせをつける

日本への観光客も増えてきたので、駅や空港はもちろん、ショッピングセンターなどでも英語の案内表示が増えてきましたね。

こういったものを見逃さないでください。

駅の構内など、英語が溢れています。

いくつか撮影してみましたが、探せばこういったものがたくさんあります。

ありがたいことに、日本語も併記されているのですぐに意味も分かりますね。

また、トイレなども面白い英語表記があります。

トイレの中って結構ヒマですよね。

そんなときに目に入るのが“ flush after using ”などの表示。

ちょっと新しいトイレですと、

The toilet will automatically flush when you place your palm the point.

センサーに手をかざすと、自動的に水が流れますと、ご丁寧に書いてあります。

男性の方はあまり個室に入らないかもしれませんが、少し新しいトイレに入った際には、ぜひ個室の表示を見てみてください。

日常的にぱっと見て、ぱっと英語を理解できるようになっておくことはTOEIC本番での速読に役立ちます!

普段読むなら英語の雑誌がベスト!!!

「やってはいけない」で、時事英語やペーパーバッグは避けたほうが良い とお話しましたが、英語の雑誌は超お勧めです!!

TOEICの長文は、広告や求人、メールの文面など「誰かが誰かに何かを訴えるもの」が多いです。

ですから、英文から情報をキャッチする訓練が一番有効です。

ニュースを読むことを進める方もいますが、個人的には、普段読むなら英語の雑誌をオススメします。

特に読んでほしいのは

ハデハデな広告ページ

“ User’s voice” 的な一般人の投稿

など、「主張があるもの」です。

ニュースなどは事件の内容を伝えるのみなので、主張があまりありません。(社説などは良いと思います)

ですから「商品を買ってもらいたい!!」「お店がオープンしたから来て!」など主張が分かりやすい広告ページを読む練習をしておくと、TOEICの長文に強くなります。

おそらく、男性は普段から雑誌や広告、チラシをあまり見ないと思いますので新聞や雑誌などで、雑誌やチラシも読むようにしておくとチラシに読み慣れます。

WEBでも、専門用語の多いニュースより、身近な話題のものを読む!

webサイトを見るときも、ニュースよりも趣味的なサイトを見ることをお勧めします。

自分の得意なジャンルの情報は英語でもなぜかスラスラ入ってきます。

また、広告もしっかり目を通して、情報を読み取る練習をしましょう!

日本について書かれた記事も面白いですね。

日本のトイレはすごい!という記事

⇒ JAPAN’S HIGH-TECH TOILETS

いかがでしょうか?

身近なものが意外に使えるでしょう?

リスニング編

次にリスニングについてです。

地味だけど、リスニングアップ効果はピカイチ!「音読」

かなり地味なものが最初に来てしまったので、拍子抜けでしょうか?

いえいえ、音読でもやり方にコツがあります。

文章をまるごとシンクロさせて読めるまで訓練するのです!!

テンポからアクセントまで「完全コピー」ですよ!!!

英語のリスニングのポイントは「リズム」です。

日本語は1音ずつにアクセントがあるのですが、英語は1単語に1音しかアクセントがありません。

ですから、一番強く読むアクセント部分以外は、あまり聞こえないんですね。

だからこそ“What time is it?”が「ぅわったいみずぃっ?」と聞こえるのです。

この「英語特有のリズム」を完全コピーすることで、自分のものにしてしまうのです!!

教材は何でも構いませんが、早すぎると口がついていけない ので易しいものから始めましょう。

ちょっと易しすぎるくらいでいいです。

その代わり「強弱を含め、完全コピー」してください。

そして、音声と一緒に読んでも完全にシンクロするようなスピードで読みます。

コピーの完成度目標は「はるな愛のエアあやや」です!!

若者はもうこのネタ分を知らない可能性があるので念のためYouTubeを貼り付けておきます。

エアあややは声を出しませんが、声を出してやりましょう(笑)

普段から身近なリスニングに耳を傾けよう!

リスニングなら、電車内の案内に耳を傾けてみましょう。

何と言ってるか分かりますか?

分からなくても、その前に日本語で案内してくれているので、大体の意味は分かりますよね。

ましてや地名が入るので、想像もつきやすいです。

This train is bound for Shibuya.
The next staion is Shianagawa.
Please change here for Shinkansen,Tokaido line, Keikyu line, Yokosuka line, and Keihin tohoku line.

だいたいこんな感じだったと思いますが、丁寧にアナウンスしてくれます。

こんなに良いリスニング教材はありません!

英語の歌は、選べば意外と良い

英語は1単語に最低でも1アクセントがあるという「リズム感」が必要な言葉です。

ですから、英語の歌というのは結構リスニングに向いています。

ただし、もちろん歌を選ぶのはマストです。

日本の歌でも同じことですが、1つのリズムに言葉を詰め込んだような歌や、音節をわざと切っているような歌はやめたほうが良いです。

テンポが速すぎず、遅すぎず、声が低すぎず、高すぎず、歌声がハッキリしている曲がよいですね。

具体的に言えば

ドリス・デイ「ケ・セラ・セラ」

カーペンターズ「Top of the world」

スティーヴィー・ワンダー「心の歌(I Just Called to Say I Love You)」

マドンナ「Crazy for you」

シンディ・ローパー「タイム・アフター・タイム」

バングルズ「エターナル・フレーム」

ワム!「ラスト・クリスマス」

なんだか古いのと、女性シンガーばかりで申し訳ないのですが、男性の声はこもりやすいので、女性シンガーのほうが聞き取りやすいと思います。

それと、洋楽リスニングで体得すべきは「英語のリズム感」です。

英語は、文法が厳しい言葉ですので、どうでも良い部分は小さく言ったり早く言ったりします。

どこに強弱がついているのか、何を省略してきているのかに注意して聞いてみましょう。

“ it’s ”とか“ in the ”とか、“ and ”とかは、かなり適当に言っていると思います。

大事なところは思い切りアクセントをつけています。

それが英語のリズムです。

本当は歌詞を引用して説明したいのですが、著作権上できず残念です。

こちらも「エアあやや」並みの完コピを目指しましょう。

カラオケで練習しても良いと思います。

英語のリズムがカラダにしみこみますよ!

それでも、結局TOEICのリスニング・ベスト教材は「公式問題集」

なーんだ、と思われるかも知れませんが、もうこれに尽きるんです。

なぜなら、形式もナレーションの読み手も同じ。

出題の傾向もそっくりです。

これに慣れずして、TOEICのスコアアップなしですよ!!

ただ、これ以外に日常的に耳にする英語にも注意を向けると、より良いということです。

公式問題集やTOEIC問題集のリスニング問題は理解度を測るためのディクテーションをすることをオススメします。

以前「やみくもなディクテーションはおすすめしない」と書きましたが、TOEIC問題集に関しては、ディクテーションをお勧めします。

何が聞こえていないか、どれだけ正確に聞けているか、を測るために必要だからです。

全部やるとこれも時間がかかりすぎるので、一度解いて分からなかったものをディクテーションしてみます。

「聞けてない部分」のスクリプトとすり合わせることで、自分で聞こえた音と、実際の発音のギャップを埋めることができます。

そして、「似た音の引っ掛け」に引っかかったかどうかも分かります。

ですから「勉強法としてのディクテーション」ではなく、「理解度を測るためのディクテーション」として使うと、かなりの効果を発揮します!!

いかがでしたでしょうか?

効率よくスコアアップするために、ぜひ試してみてください!

リーディングに関しても、なんだかんだ言って、TOEICは公式問題集中心になる訳ですが、公式問題集だけですと問題数が足りないので、リーディングに特化したTOEIC問題集を購入してやりこむのもお勧めです。

TOEICは出題傾向がハッキリしているので、やはりそれにあわせた形式の英文に慣れるのが一番の近道です!!

なるべくムダを省いて、早くスコアアップを実現しましょう!

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yuka
英語好き主婦。一児の母。英検準一級。TOEICの攻略法を書いています。英語を使った仕事をできることが喜び。