英作文のステップアップレッスンは英借文を行う

英借文とはネイティブが実際に使っている生の表現を借りてきて、自分が言いたいことを言い換えるレッスン

私は英語教材を購入するのと同時に話すための英文法を覚え、文法ごとに自分の言いたいことを英語で組み立てる英作文を取り入れることをおススメしています。

もっとやる気がある人には毎日英語で日記を付けましょうとアドバイスしているのですが、日記となると基本の英文法だけを使って英作文をするのは結構難しいんですね。

その理由は「毎日書くネタがない」、「時間がかかりすぎて生活に支障が出る」などざまざまでですが、一番の理由が初心者のレベル(英語力)で、日本語を英語にしようと思っても、なかなか応用が利かないというのが理由です。

簡単な英文法を使って箇条書きの短い文章の羅列・・・ということになってしまいがちです。

これは私たち日本人が文法を使いこなせないのではなく、ネイティブの発想を持っていないのが大きな原因です。

私は、英作文をするときにはネイティブが文法の学習に使う英語版のEssential Grammer in Useにそって、ネイティブが使う文法で英作文を行い、ネイティブに添削してもらうことをおススメしているのですが、いくらネイティブが違和感がない英語だと言っても私たち日本人が日本語を英語にする際に、日本人の発想で英語にしているので、使える表現が足りていません。

英文にしてみて

この道をまっすぐ進んで1つ目の信号を左に曲がってください

これを英作文するとしたら、どんな英語にしますでしょうか?

私が書いた英文
Go straight this street, and turn right at the first traffic light.

行く方向を示すといいよとアドバイスされて直した英文
Go straight down/up this street and turn right at the first traffic light.

私はこんな感じで英作文をしたのですが、カナダ人の先生に、これを添削するのではなく先生の表現で英文を作っていただけますか?とお願いしたら下記の英文を書いていました。

先生の英文

Walk along this street until the first signal and turn left.

言い回しがちょっと違うだけだと思うのですが、実際にカナダ人はこの表現を使っているわけです。

先ほどの例文は極端な例でしたが、文法で基礎を覚えたあとは、このようにネイティブが使う英文を借りてきて、その英文を元に自分の言いたい英文に言い換える英借文にステップアップすると、ボキャブラリーも増えますし、英文のバリエーションも各段に増え、何よりネイティブの思考が身に付きます。

先ほどの英文はちょっと見慣れないネイティブならではの表現だったかと思いますが、ネイティブは私たちが考えている以上に簡単な表現を使いますので、いかに自分が英語を難しく考えているかというのも分かると思います。

英借文とはネイティブが実際に使っている生の表現を借りてきて、自分が言いたいことを言い換えるレッスン

英借文を行う際の注意点

英借文は英語力アップに欠かせないレッスンですが、ネイティブが実際に使っている英語を元に行わないと、不自然な英語を覚えてしまうことになるので注意が必要です。

ですので、何をおいても実際にネイティブが使っている生きた英語を元に行うのが条件となります。

となると、私のようにネイティブの先生と契約をしてネイティブの表現を教えていただくのが一番なのですが、その際には日本語ができてニュアンスまで分かる英語圏出身の先生でなければなりません。

バイリンガルと言ってもベースが日本語ではネイティブの思考は持っていませんし、母国語が英語の先生でも日本語ができないと自分が使いたい場面とその英文のニュアンスが的確かどうかが分かりません。

帰国子女と呼ばれる日本人も微妙です。

中学までアメリカにいたとか、高校までオーストラリアにいたという帰国子女を何人か知っているのですが、英語はペラペラでも使っている英語が子供が使う表現だったり、、家では日本語だったという人も多く完璧なネイティブ思考を持っているとは考えにくいです。

母国語が英語で日本語は大人になってから覚えたというような、日本語がなまっているネイティブが最適です。

とはいえ、そのようなネイティブを探すのも大変ですし、お金もかかりますので、実際はネットを使うことになるのですが、ニュースサイトなどを使って行うのがいいでしょう。

ネイティブの英語を借りてくるのに適したサイトと「コーパス(corpus)」

英借文を行うというと、どのサイトも紹介しているのが「コーパス(corpus)」です。

「コーパス(corpus)」とは、ネイティブが使う英語を集めたデータベースで言語学者などが使っていいて、例えば、アメリカの新聞・雑誌、論文、テレビ・ラジオで使われている言葉を集めた「The Corpus of Contemporary American English」やイギリスの新聞・雑誌、論文などで使われた言葉を集めたBritish National Corpus が有名です。

The Corpus of Contemporary American English
https://corpus.byu.edu/coca/

British National Corpus
https://corpus.byu.edu/bnc/

これらのコーパスは無料で使えますので、使い方によっては英借文用の英語を見つけるのに使えとても便利です。

Googleで英文を見つける場合には、さまざまな国籍の人が書いた英文の中から、どのサイトでどのように使われたのか、ソースはどこなのか、信頼できるかなど、自分でスクリーニング(確認)を行う必要がありますので、コーパス(corpus)を使った方が確実です。

似たような言葉でどっちの表現が多く使われているかなども分かりますので、一度使ってみてください。

私の場合はTwitter検索に入れて調べてしまうことが多いですが。

ネイティブの英語表現が拾えるサイト

Voice of America – Learn American English with VOA Learning English
http://learningenglish.voanews.com/

BBC LEANING ENGLISH
http://www.bbc.co.uk/learningenglish/

American Rhetoric
http://www.americanrhetoric.com/

ネイティブが書いているブログや書籍とかでも大丈夫ですが、ネットの場合はネイティブのふりをして「日本人が書いている可能性もありますし、責任を持てませんのでここではURLは載せません。

有名なかたですと、大人になってから日本語を覚えたスティーブソレイシイさんとか、お母さんが日本人でロサンゼルスで語学学校の校長先生をしているユーチューバーのセニサック淳さんだと間違いないです。

英語教材で英語を借りてくる

英語教材の場合は英語ネイティブが英文を作っている事が多いですが、フレーズ集なんかは日本人が書いているものもありますのでご注意を。

現状でネイティブが書いていると私の方で確認を取っているのは、Hapa英会話、スピーキングパワーだけですが、さすがに日本人が英文を作っているようなインチキ教材は少ないと思うので、どれもネイティブが英文を作っているという前提でお話します。

私は、10年以上英語教材を試し、様々な教材を見てきた経験があるのですが、趣味が高じてといいますか、興味があったので実際に英語教材を制作している方数人にお会いして話を聞いたことがあります。

実際に制作の現場を見たこともあります。

その経験からお話しますと、教材の英文をネイティブが書いているとしても、ベースになる会話や日本語を考えているのは日本人だということが多いです。

これはそれがダメという訳ではないので勘違いして欲しくないのですが、英借文となるとネイティブの思考を学びたいので日本人の意見が入っていない英文の方がいいと考えています。

例えば、あることを表現するのに、ネイティブが使うフレーズで同じような言い回しが3つあったとします。

当然3つともネイティブが使うフレーズなのですが、3つの中で「これをよく使う」というフレーズが1つあり、2つはあまり使わないという場合よく使うフレーズを教材に載せるのが正解だと思うのですが、「覚えやすさ」「日本人になじみがある表現」「単語数が少ない表現」など、日本人向けにあまり使わない方のフレーズが採用されることがあります。

これは製品としては正解なのですが、ネイティブが一番使う表現かどうかという面では不正解です。

これだけではありませんが、英語教材にはこのように製作者の意図が入り込むことがあるので、完全にネイティブ思考という訳にはいかないことがあるんですね。

もちろん、ネイティブが一番使う表現だけをまとめている製作者もいるハズなのですが、その教材がどのように制作されているかまでは分からないじゃないですか。

英語教材を使う場合にはこの1点だけが注意点です。

セニサック淳さん制作の、Hapa英会話に関しては、ネイティブが企画、制作ですし、ロスの語学学校の校長でもある人が全て作っているので、オールネイティブの制作です。

ユーチューバーなので一度話しているところを確認していただければ分かりますが、英語はスラスラ、日本語は少し訛りがある感じでいかにも、英語ネイティブよりのバイリンガルだということが分かります。

ですので、教材を使うのであればHapa英会話であれば確実です。

それ以外ですと、プライムイングリッシュも英語ネイティブのサマーさんが制作しているのですが、オールネイティブかどうかまでは裏が取れていないのと、販売中止になってしまっているので、現在は中古でしか買えません。

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Hapa英会話

英借文を行ったら必ずネイティブに添削をしてもらってください

英文を借りてきて自分で言いたい表現を作った後は、必ず英語ネイティブに添削してもらってください。

見本になる英文があるので、動詞や名詞を入れ替えるだけであれば問題ないことが多いのですが、自分で英文を組み立てる場合は、実際にその英文がネイティブがみても違和感のない英語である必要があります。

ですので、英借文はネイティブにみてもらうところまでがレッスンです。

書きっぱなしではどこが間違ってるか分かりませんので。

私はカナダ人のネイティブに教えてもらっているので、先生に添削してもらいますが正直金額は高めです。

現在は1時間4000円でやってもらっています。

英語添削サービスを使ったとしても1語10円程度かかりますので、毎日だと結構かかってしまいますよね。

そこでおススメなのが、母国語を相互に添削しあうサービスです。

私が使っていたのがLang-8(ランゲエト)というプラットホームだったですが、Lang-8は2024年2月29日サービス終了になり、新サービスのHiNativeに変わっています。

HiNative
https://hinative.com/ja

無料で使えますので試してみてください。

それと、もう1つご紹介したいのが、考え方はHiNativeと同じように母国語を添削しあうというサービスなのですが、こちらは完全にパートナーを見つけるためのサイトです。

Your Language Exchange Online Community
https://www.mylanguageexchange.com/

HiNativeのような相互添削サービスの場合は、英語を書き込むと登録しているたくさんの英語ネイティブの中の誰かが添削してくれるので簡単なのですが、添削しあうパートナーを見つける場合は、英語が母国語で日本語を勉強中の方を見つけなければなりません。

相手との相性などもあるでしょうし、このあたりは人によって好き嫌いが分かれると思うので、ご自分で使いやすい方を選んでみてください。

もちろん私のように英語ネイティブを探して添削してもらうというのもありです。