“time(時間)”なんて日本人なら誰でも知っていて超重要というか、もはや日本語と言ってもいいレベルの英単語ですが、実際使うとなると、てきとうあいまいに使っている人が多かったりしませんかね。
この記事では「time」「a time」「the time」を比較しながら、日常的に使う“time(時間)”のニュアンスの違いについて整理しています。
“a”や“the”という「冠詞」が絡むと日本人には理解しにくいので、なぜそうなるかという根本的なところは棚に上げて、どう使うかというところを簡易的に説明していますので、さらっと読んでみて下さい。
Do you have a great time?
「とても楽しい時間を過ごせていますか?」
Do you have time?
「時間ありますか?」
Do you have the time?
「何時ですか?」
目次
「have a time」は時間を過ごす
“have a time”は時間を過ごすという意味を表します。
直訳すると、「(ある一定の)時間を持っている」となりますが、「すごくいい時間を過ごす」という意味になり、“I had a good time.(とても楽しかったよ)”のように過去形で使われることが多いフレーズです。
“good”(良い)のほかに、“great(偉大な)”、 fantastic(夢のような)、 wonderful(素晴らしい)、 perfect(完璧な)、 amazing(素晴らしい)、 awesome(素晴らしい)など形容詞であれば同じように使えます。
How was the party last night?
「昨夜のパーティーどうだった?」
Amazing! I had a great time with all my friends. I enjoyed dancing all night.
「最高!友達みんなですごく楽しんだわ。一晩中踊り明かしちゃった。」
ちなみに、楽しむという意味で“enjoy”を使う場合には、“enjoy dancing” のように後ろに何を楽しんだかを述べることが必須で、少し硬い表現になります。
それに対して“have a good time”は、純粋に楽しかったということを伝える、すごく自然な表現です。
“have a time ”はどんな時間かを説明する必要あり
では、単純に“Do you have a time? ”と使った場合、「(ある一定の)時間ありますか?」「(ある一定の)時間をすごせていますか?」となるのですが、ネイティブに確認すると、これはこれで違和感があるとのことです。
簡単に言うと“a time”だけでは、その時間がどんな時間なのか分からないという感じなので、“a”が付く場合は、その時間がどんな時間なのかを相手に説明する必要があります。
例えば、先ほどの例文のように“a good time(いい時間)”や“a great time(すごい時間)”のように形容詞を付けたり、文章で説明しなければなりません。
「とても楽しかったよ」
Do you have a great time?
「とても楽しい時間を過ごせていますか?」
ここが日本語にはない冠詞の難しいところで、深く追求すると良く分からなくなってしまうと思うので、ここはこういうものだと覚えてしまうのがいいと思います。
「have time」は時間があるかどうか
“a” がない“have time”の場合には、「時間がある」という意味になるので、“Do you have time? ”「時間がありますか?」という意味になります。
“have time”で「時間をもっていますか?」となり、つまり「今時間はありますか?」「今大丈夫ですか?」という感じのニュアンスで使います。
これは直訳でイメージしやすいので問題ないと思います。
「時間がありますか?」」
ちなみに“time”を使わずに「moment(一瞬)」「minute(分)」「second(秒)」など「ちょっと」と言いたい場合には必ず“a”が付きます。
Do you have a minute?
Do you have a second?
「ちょっと今いいですか?(時間ありますか?)」
「have the time」は時刻
“ The time” は「時刻」を表します。
直訳すると「時刻を持っていますか?」ですが、ニュアンスとしては「時刻が分かるもの(時計、スマホなど)を持っていますか?」という感じなので、つまり、「何時ですか?」になります。
先ほどから比較している例文に当てはめるとこうなります。
「今、何時ですか?」
tha が付くと「時刻」付かない場合は「空いている時間」と覚えちゃうのがいいですね。
“a”同様、“the”も冠詞なので、なぜこうなるかを追求すると大変なので、ここはこう覚えてしまって、違うことに労力を使ったほうがいいと思います。
ちなみに、“What time is it?”と時間を尋ねる英語ネイティブはいないという記事を見かけますが、ネイティブも普通に使ってますので、“a”なのか“the”なのかを迷ったらこちらを使えばOKです。
ただし、道行く人にいきなり“What time is it?”と聞く人もあまりいないというのも現実で、ネイティブは“Excuse me. Do you know what time it is?”のように使います。
これが使えれば最高ですね。
“Do you have the time?”を使う場合も“Excuse me. ”はちゃんと付けましょう。
※it とis が逆になるところを注意してください。
>Excuse me. Do you have the time?
日本人は「今何時ですか?」と聞きたいときに、“now”を付けて“What time is it now?”と最後に“now”をつけたくなりますが、ネイティブはニュアンス的に“now”はつけません。
理由は時間を何度も聞き返すときに“now”をつけるからです。
例えば、今時間を聞いたとします。
“What time is it ?”
「今、何時何分?」
数分後・・・
“What time is it now?”
「(さっきも聞いたけど)今は、何時何分?」
のように、数分前に聞いて大体の時間は分かっているけど、今は何分経過したのかを聞くときに“now”をつける感じです。