TOEICスコアアップにはムダを徹底的に省くことが重要
TOEICを短期間でスコアアップさせるにはムダを徹底的に省くことが大切です。
無駄な勉強を省き一番効率よくTOEICの点数を上げていくには、まずは自分の実力を知らなければ始まりません。
いきなりTOEICの問題集に取り組んでしまう方もいると思うのですが、一瞬だけ待ってください。
スコアアップには、TOEICの問題集が一番なのは間違いないのですが、その問題集を解いてもサッパリ分からないレベルの英語力だとしたら、なかなか実力は身に付きません。
自分の英語力を見極めなければ、無駄な勉強をしてしまう可能性が高くなってしまいます。
ですので、まずは自分の実力を知り、そして自分の実力に合った勉強を確立することが無駄を省くことにつながります。
中学で覚える英単語も分からないのに、いきなりTOEIC用の問題集で勉強したところで、「なんだか難しかったなぁ」という感想を残して終了するのがオチです。
基礎をナメている人は、いつまでたっても英語力が向上しない
スポーツでも同じですが、基礎から積み上げずいきなり難しいものにチャレンジすると下記のような状況に陥る可能性があります。
1.挫折度が高い
自分の実力からはるか上のことをやると、わからなさ過ぎて嫌になります。
2.知識に抜けが出る
難しいことは知っているのに基本的なことを知らないなんてことに!!
なんとなーーくカッコイイし、やった気にはなりますが、身につきません。
実力を測るには、無料で入手できる英検の過去問題を活用するのが一番!!
とはいえ、英語から長く離れていたら、自分の実力が中学レベルなのか高卒レベルなのか自覚するのが難しいと思います。
そこで、簡単に実力を測ることができる方法をお教えします。
それは英検の過去問をやってみることです。
TOEICなのに英検?と思うかもしれませんが、実はものすごいメリットがあります!
英検過去問題を使う3つのメリット
1.タダで、気軽にできる!
TOEICと違い、英検は過去問を公開しています。
問題集も販売されていますが、最近3回分の過去問は、なんとホームページで公開されています。
しかもリスニングの音声まで聞けるので、プリントアウトできる環境にあれば、テスト形式で力試しをすることができます。
きちんと解答もついており、答え合わせもできるのでとっても便利です。
2.学校で習う内容に準じているので、レベルが分かりやすい
英検は、5級~2級までは、学校で習ったことをきちんとやっていれば合格できる内容なので、自分の実力試しにぴったりなのです!!
おおよそのレベルは
4級:中学2年程度
3級:中学卒業程度
準2級:高校1年程度
2級:高校卒業程度
となっています。
4,5級は、英検受験者の低年齢化によって作られた級なので、TOEICを目指す方は3級から力試しをしてみましょう。
準2級も新設された級なので、3級がクリアできれば2級でOKです。
ちなみに英検は2次試験もありますが、2次試験は無視してしまって大丈夫です。
3.実力を測った後、基礎学習のツールに使える!
英検は、学校の勉強に準じた内容でレベル分けされている・・・ということは、実力を試した後、過去問を復習することで、効率よい勉強ができるということです!
そして、驚くべきことがもうひとつ。
英検2級までの問題がきちんと解けるようになればあなたのTOEICのスコアも上がるのです!!
なぜなら、TOEICに必要な、基本的文法力、語彙力が身についたからです。
後はTOEICに特化した勉強をすればよいだけです。
では、どうやってレベルを測れば良いのでしょうか?
英検の過去問を使って自分のレベルはどう測ればいい?
自分のレベルが全く分からない場合は、低い級からやってみてください。
とりあえず3級をやってみましょう。
リスニングは、勉強する際には活用できますがTOEICとはスピードが全く違うので指標になりません。
あくまで「筆記テスト」の部分のみ活用します。
そして英検の問題を解く際に必ず守って欲しいことが4つあります。
1.必ず時間を測って、制限時間以内に解きましょう。
TOEICよりもずっと楽ですが、やはり時間内に解くのが必須です。
2.リスニング部分は採点に加えない
リスニングもやっていただきたいですが、実力試しの採点には加えないでください。
.採点の方法
配点は関係ありません。問題数×80%以上解けていればOKです。
4.過去問3個のうち、1個はやらずに取って置く
勉強後の力試しに取っておきます。
英検を解いた際のクリア目安は?
この方法で、英検の過去問題を解いてみて例えば、3級をやったとしたら、「リスニングを除いたマーク式の問題が8割以上正解」すれば「合格」と考えてOKです。
★あなたのレベルはココだ!
正解率が8割以下だったレベルがあなたのレベルです。
レベルが分かったら、そこから勉強を始めましょう!
2級の正解率が8割以下だった → 高校レベルから勉強
どちらも8割以上取れていれば、TOEICに特化した勉強がベストです。
文法に関しては、今後このサイトでも記事をアップして行きますので、それをを読んでいただければOKですが、英文法の本を一冊購入し一度読んでみるといいでしょう。
その後は、読んだだけでは身についたか分からないので、問題集を1冊購入し出来るようになるまで繰り返し問題を解きまくります。
また、単語に関しては、過去問だけでは補えないので別の単語集を1冊やっておきましょう。
高校レベルの単語は、あまり分厚くなくて大丈夫です。
2000語程度のものをやりましょう。
あとはTOEIC頻出単語で補えます。
TOEICの基礎英語力は実は英検で養える!
3級で正解率が8割以下の場合は
もし3級の正解率が8割以下の場合は、級を下げて再チャレンジしてみてください。
5級までいっても8割行かない場合は、中学1年の初歩から始めましょう。
もしそうなってしまったとしても、落胆することはありません。
うろ覚えだろうが、集中して聞いてなかろうが、中学~高校まで6年間、英語の授業を受けているのです。
全くの初めてではないのですからグングン吸収できます。
3級で8割正解した場合は
3級、つまり中学卒業程度の基礎知識と語彙はあるはずです。
次は2級を受けてみましょう。
こちらもリスニングを除いて 8割正解すればOKです。
2級まで合格の場合は、「復習をやった後」TOEICの勉強に進んで大丈夫です。
英検過去問をフル活用した復習の仕方
まずは、復習用に3つのものを準備してください。
・文法書1冊(3級なら中学、2級なら高校文法書)
・英和辞典
・単語帳、またはノート
過去問の復習方法
8割正解していても、基礎固めのために復習をしましょう。
8割も分かっていれば、復習もかなり楽です。
8割以下のものについては、復習後につまづいたレベルの文法からやり直しましょう。
1.不正解部分をチェック
不正解したところが、なぜ不正解だったのか確認しましょう。
・長文が分からなかった
・文法が分からなかった
・ケアレスミス
など、理由があるはずです。
そしてその分からない部分をきちんと消化しましょう。
長文が分からなかった → 長文をしっかり読んでみる
など、それぞれの「間違えた理由」に合った消化をしていきます。
分からない部分は辞書を引くなり、文法書を参照するなり、ネットで調べるなりしましょう。
2.全体を通して、分からない単語をチェックし、自分の単語帳を作る
長文読解部分なども含め、全体を通して分からない部分をチェックします。
自分なりの単語帳を作っても良いですし、過去問をプリントアウトして書き込んでいっても良いです。
とにかく分からない単語がないようにしましょう。
英検2級までに出る単語は、高校レベルですので覚えておいて損はありません。
また、穴埋め問題などで文法的な知識も必要な場合は、その単語の用法もきちんと辞書で確認しましょう。
3.リスニング
リスニングについては、TOEICで出題されるスピードと全く違うので、かなり聞き取りやすいと思います。
ただし、これが聞き取れないと、TOEICでは全く歯が立たないので、リスニングもしっかりやっておきましょう。
聞き取れないなら、スクリプトを見ながら理解できるまで聞く。
スクリプト内に分からない単語があったら覚える。
リスニングもしっかり活用しましょう。
過去問問題集を買えば、解説もついてくる!
お金をかけずに、気軽に力試しとして、英検のホームページにある過去問を紹介しましたが、もし過去問を使った勉強法が合っている場合は、旺文社から出ている「英検の過去問題集」の冊子を買ってみましょう。
過去問が数回分と、リスニングCD、丁寧な解説がついていますので参考書で調べる手間が省けます。
逆に、解きながら勉強するよりも参考書を読みながら勉強する方が向いている人は、特に購入する必要はありません。
8割解けなかったレベルの問題集を購入して、過去数回分の勉強をすれば、かなりの実力がつきます。
8割以下のレベルの勉強を並行してやること!
力試しで8割以下の級が、今自分が始めるべきレベルですから、それに合った参考書や問題集を使って勉強をしていきましょう。
ある程度理解できたと思ったら、やっていなかった過去問にチャレンジしてみましょう。
スラスラ解ければOKです。
もし解けなければ、間違えた部分を再度勉強して、補強していきましょう。
こうして英検の過去問をフル活用した基礎固めは、効率がよく、お金もかからずお勧めです!