歳を取ってから勉強しても英語が話せるようにならない?
結果から話してしまうと全然大丈夫です。
脳研究学者の池谷裕二先生も「英語は何歳から始めても話せるようになる」とおっしゃっていますし、私もそう思います。
ただし、ある程度の年齢を過ぎると母国語以外の外国語の習得が難しくなると言う臨界期仮説と言う仮説があって、母国語以外の言語を完璧に話せるようになりたければ少しでも早い方がいいと言われているので、ご自分のお子さんに英語を習わせたければ低年齢から始めたほうが有利なことは確かです。
これを教育の現場では9歳の壁と呼んでいるらしいのですが、臨界期をすぎてしまうとネイティブとして完璧に話すのが難しくなってしまうというだけなので、英語を話せるようにならないと言うわけではありません。
多少日本語訛りがあって発音は綺麗じゃないけど、英語は話せると言うところまで行けるなら十分じゃないでしょうか!!
臨界期と言うのは個人差もあるでしょうし、明確な年齢を調べてもハッキリとは書かれていませんでした。
一節によると1歳までには言語を操る脳が固定されるとか、4歳までが勝負など様々な説がありますが9歳の壁と言われるように9歳ぐらいが目安のようです。
ちなみにカナダの脳外科医で神経生理学者のペンフィールドの研究によると、7歳以上から母国語以外の言語に囲まれて生活しても母国語由来の訛りは消えないと言っています。
ここで思い出したのが大韓航空機爆破事件の北朝鮮の方の話です。
彼女は日本人になりすますため英才教育をウケたそうなのですが、どんなに努力を重ねても日本人ネイティブには絶対になりきれなかったと言っていたのを思い出しました。
絶対に訛りが出るとそう言っていました。
ちなみに韓国にはざじずぜぞの音がないので【ぜ】が【じぇ】と“ J ”の音になってしまうそうです。
今思い起こしてみると韓国に社員旅行に言った際、革ジャンを値切るときのやりとりでお店の方が3000円を“ さんじぇんえん ”と言っていたのを覚えています。
アメリカ人が私達日本人の発音を聞いたら、こういうベルの違和感はたくさんあるのだと思いますが、英語が伝わるのであればそれで十分なのかなあと考えています。
それと、話が長くなってしまい申し訳ないのですが、モンゴル出身の力士の日本語って聞いたことありますか?
どの力士も横綱も綺麗な発音で流暢な日本語を話すと思いませんか?
あれは、モンゴル語には日本語の音がたくさん存在しているからなんだそうです。
なぜ日本人はLとRを聞き分けられないのか「マグネット効果について」
私は今だにLとRを完璧に聞き分けることができません。
BとVもまあまあ難しいですよね。
様々なアプリや教材を使ってかなりの時間をリスニングに費やしましたが、正直言ってLとRの聞き分けについては非常に厳しいと言わざるを得ません。
私の努力が足りないと言うことを棚に上げるつもりはありませんが、原因の一つに日本語にこのLとRの音がないと言うことが上げられます。
私達日本人は日本語にLとRの音がないので、区別する必要がなく年齢を重ねるとともに判別能力が退化していくんだそうです。
また、日本語に無い音を聞き取ると母国語のいずれかの発音に引きこまれてしまうことが分かっています。
これをマグネット効果と呼ぶそうです。
ここで思い出すのがスピードラーニングとリスニングパワーの公式サイトの文言です
日本語の周波数が最大1500Hzくらいなのに対し、英語はその倍以上。
そのため、慣れていない高周波の音は「雑音」として処理され、 日本人にはうまく聞き取れないのです。・・・スピードラニングより引用
普段、日本語の周波数に慣れている日本人は、周波数の異なる英語を聞いても、英語本来の音を
聞き取ることができず、日本語に近い音に置き換えて理解してしまうのです。・・・リスニングパワーより引用
雑音というのは言い方の違いなのかもしれませんが、「日本語に近い音に置き換えて理解してしまう」と言うのはまさにそのとおりですよね。
英語には大きく分けても母音16個と子音が24個存在しています。
対して日本語は「あいうえお」の5つの母音が必ず入る母音中心の言語ですので、英語を話せるようになりたければこの日本語に無い音を判別する能力を少しでも磨かなければなりません。
ちなみに、スピーキングとリスニングは密接な関係にあるので、自分の口で発音できない音を聞き取れないと認識してしまって問題ありません。
リスニングを鍛えたけば、リピーティング、シャドーイングなどの音読を取り入れてみてください。