「予約する」という言葉は日本語では何を予約するときにも「予約」ですよね。

レストラン、医者、コンサートのチケット、航空券、高速バスなど何でも「予約」です。

ですが、英語ではこの予約という意味の言葉が複数存在します。

今回はこの「予約」を意味する「Reservation」と「Appointment」「booking」の違いを見ていきたいのですが、その前に1つだけ品詞についてだけ整理しておきたいと思います。

「Reservation」と「Appointment」と「booking」の品詞は名詞です。

動詞だと「Reserve」と「Appoint」と「book」になります。

英語ではこの品詞のことを「あやふや」にしてしまうと、make a bookなのかmake a bookingなのか、それがどう違うのか混乱してしまう事が多いので、品詞はしっかりと区別しておきましょう。

動詞 名詞
Reserve Reservation
Book Booking
Appoint Appointment

“Reservation”は「場所」を予約するときに使う(席や部屋の予約)

“Reservation”は、場所・席を予約するとき

“Reservation”は「場所」を予約するときに使うので、レストラン、ホテル、コンサートの席、飛行機の席などは“Reservation”です。

“I’d like to make a reservation”の後ろに人数や日時を置くだけで、レストランでもホテルでも予約できる便利なフレーズなので、この“Reservation”を使ったフレーズが一番目にする予約フレーズだと思います。

reservation

I’d like to make a reservation +for 人数+ for 日時

おそらく人数と時間は聞き返されますが、最初から入れておくと話がスムーズです。

I’d like to make a reservation for four people for tonight at 7pm.
「今夜7時に4人で予約したいのですが」

“Book”も“Reserve”と同じように使える

“Book”も“Reserve”とほぼ同じに使える

“Book”も“Reserve”とほとんど同じように「予約」という意味で使えます。

“Book”は「本」という名詞なので、予約をするフレーズとしてはあまり目にしませんが、予約表に書き込むという行為から“Book”=「予約をする」という動詞でも使われます。

予約がダブることをダブルブッキングと言いますよね。

もはや日本語になっていると言ってしまってもいい言葉です。

“Book”は本の場合は名詞、「予約する」の場合は動詞なので動詞として使う場合は下記のようになります。

I’d like to book a table for four people for tonight at 7pm.
「今夜7時に4人で(テーブルを)予約したいのですが。」

この例文は“Reservation”のとこで出てきた例文“make a reservation”と全く同じことを言っているのですが、注意しなければならないのが、“Book”は動詞、“Reservation”は名詞という違いがあるところです。

“make a book ”ではなく、“book a table”になってますよね。

ですので、“Reservation(名詞)”を“Reserve(動詞)”で使う場合には“reserve a table”としなければなりません。

動詞「Book」、「Reserve」を使う場合

I’d like to book a table for four people for tonight at 7pm.
「今夜7時に4人で(テーブルを)予約したいのですが。」
I’d like to reserve a table for four people for tonight at 7pm.
「今夜7時に4人で(テーブルを)予約したいのですが」

例文をみて分かると思うのですが、動詞で使う場合は「テーブル」や「部屋」まど具体的な名詞を入れ無ければなりません。

ホテルを予約するのであれば“book a hotel room”航空券を予約するのであれば“book a flight”です。

これは“Reserve”の場合も全く同じです。

名詞「reservation」を使う場合

“Reserve”を名詞で使う場合は、“make a reservation”です。

reservation

I’d like to make a reservation +for 人数+ for 日時
I’d like to make a reservation for four people for tonight at 7pm.
「今夜7時に4人で予約したいのですが」

名詞「booking」は使われない

では、“Book”を名詞で使う場合は“make a booking”かな・・・という予想ができるわけですが、ネイティブに確認したところ、「言いたいことは分かるけど、この言い方を聞いたことがない」と言っていました。

文法的には合ってそうですし、Googleで検索すると“make a booking”の例文が結構出てくるのですが、ネイティブが使わないと言っているわけですから、この表現は私のサイトでは除外します。

book

I’d like to book a table +for 人数+ for 日時
I’d like to make a booking book a table for four people for tonight at 7pm.
「今夜7時に4人で予約したいのですが」

「Book」「Reserve」「Reservation」の中なら“Reservation”が便利

“Book ”“Reserve”“Reservation”は、ほぼ同じニュアンスで使えることが分かったので、どれを使っても問題ありませんが、何を予約するときにでも使える万能な言い方“make a reservation”という言い方が便利です。

“hotel room”とか“ flight”とか言わなくても、どんな予約でも“make a reservation”でOKなわけですから、場所、席を予約するなら“make a reservation”が一番使いやすいです。

また、確認するネイティブによって見解が違うのですが、“Book”はイギリス英語でよく見かけ、“Reserve”はアメリカ英語でよく見るそうですので、国によって使い分けるのもありかもしれません。

“Appointment”は「人」と会うための予約をするときに使う(弁護士や客の予約)

“Appointment”人を予約するとき(人と約束)に使う

“Appointment”は「人」と会うための予約をするときに使います。

日本では病気になったときには病院を予約しますが、欧米では病院を予約するのではなく医師個人とのやり取りになるので医師個人を予約します、美容師も同じで美容院ではなく美容師を予約します。

こういった場合に使うのが“Appointment”です。

appointment

I’d like to make an appointment with 予約したい人+ regarding 用件

“a”ではなく“an”であることに注意してください。

人と会う約束というと、弁護士、税理士(会計士)、取引先の担当者など1対1で話をするときの相手との約束の時間が思い浮かびますが、日本でも就職活動を行うときに使い始めますよね。

受ける会社に連絡をするときに「アポを取る」とかいいませんでした?

このアポが“Appointment”です。

ですので、この場合会社に予約を入れるのではなく、正確には「採用担当」や「人事担当」の方に合う約束をするという意味で“Appointment”だったわけです。

まあでも、感覚でこのへんは分かっていたと思いますが。

I’d like to make an appointment with Tom Cruise.
「トムクルーズさんとお約束をしたいのですが。」