「Worry」と「Concern」はどちらも「心配する」という意味がある単語です。

“Don’t worry.「心配しないで。」”の“worry”のほうが少し聞きなじみがあるでしょうか?

今回はこの2つの単語はニュアンスが明確に違うので、どちらか1つではなくここで関連付けてどちらも覚え、シチュエーションに応じた的確な使い方ができるようにしておきましょう。

Worry:何もできない不安、心配
Concern:対策をとるために気にかける心配

worry「心配する」「不安」

日本語で心配というと、まず“worry”を思い浮かべる方が多いと思います。

“worry”のコアイメージは「~かもしれない」、「~だったらどうしよう」といった、この先どうなるかわからないことに対して「心配」なので、具体的な解決策がなく、ただただ「心配している」という、どうしようもないネガティブなニュアンスが含まれます。

頭で心配だけして、自分自身は何もしていない、どうしようもない状況のため精神的苦痛も含まれます。

根拠はないけどとにかく心配といった感じです。

例文を見てみるとこんな感じです。

You always worry about what you are not able to do. It make you so tired.
「あなたはいつもどうしようもないことを心配しているよ。疲れるでしょう。」
She is worried about her cat, because her cat has been lost for 3days.
「彼女は彼女の猫を心配しているの。なぜなら、3日間も見つかっていないの。」

“worry about~”と”be worried about~”の違い

先ほどみた2つの例文は1つ目が“worry about~”、2つ目には”be worried about~”が使われていたかと思います。

You always worry about what you are not able to do.
「あなたはいつもどうしようもないことを心配しているよ。」
She is worried about her cat.
「彼女は彼女の猫を心配しているの。」

違いは、「普段から心配していることなのか」、もしくは、「一時的に心配していることなのか」という微妙な違いです。

”worry about”は「親が子どもを心配する」といった場面や、上の例文のように”I always worry about~”のように「いつも~」という場合に使われるのですが、これは動詞を現在形で使っているからです。

動詞を現在形で使うと「習慣」を表すので、普段からそうしているというニュアンスが含まれます。

これも例文で考えてみます。

I play tennis.

これは一般的な現在形ですが、時制を考えてみてください。

この方は趣味でテニスをしていて、テニスを始めたところから(過去)、現在、もしかしたらこれからも(未来)テニスをする
という意味で使っています。

ですので、動詞の現在形は「習慣的に」というニュアンスになります。

ちなみに今現在リアルタイムでテニスをしていると言いたければ、現在進行形です。

I play tennis.
「私は習慣的にテニスをしています。」

現在形を説明するときの突っ込みで、「現在形は、名前は現在形なのに全然現在のことじゃない」と言われることがありますが、時制的には過去も未来も含まれるので、【習慣的に】と覚えておくといいと思います。

一方で”be worried about”では、2つ目の例文のように、迷子になった猫のことが「今心配である(一時的に心配している)」という状況で使われます。

文法的には受動態で「心配させられる」といった感じの意味になります。

ネイティブはこちらを、「一時的に今心配させられている」というニュアンスで使うので、一般的に心配すると言いたいときにはこの、”be worried about”を使う場面が多くなるでしょう。

worry about~:習慣的に心配する
be worried about~:今この瞬間心配する

concern「気にかける」という意味での心配

”concern”のコアイメージは「心配ごとが最悪の事態にならないよう気にかける」です。

意味を調べると、動詞の場合は「興味がある」「重要である」、名詞の場合は「関心事」、「懸念材料」、「気遣い」、「心配」、「不安」と様々な意味で使われていますが、心配事が起こったときの対処、起こらないように何か対策を取ろうとするニュアンスがある「心配する」です。

「~が心配だから、~にならないように、~する」という場面で使われるのが最も好ましく、ただネガティブな「心配」だけで精神的な苦痛を伴う“worry”とは違って、対処、解決をするために実際に行動を起こすといったポジティブな意味合いがあります。

他動詞が受身になって形容詞化されて・・・

ただ、この“concern”は受け身で使われることが多いので、「be動詞+過去分詞」の形で表現されている例文が多いと思います。

例文をみながら説明しますので、まずは下の例文をみてください。

I’m concerned about the weather even we are going to the beach. I’ll google somewhere to go and have fun.
「ビーチに行くのに雨が降ってしまいそうだから心配だね。海以外で遊べるところを調べておくね。」
I’m very concerned about her, because she’s been absent thesedays. I’m going to call her later and see she’s fine.
「彼女、ここのところ休んでいるし、とても心配なの。あとで大丈夫か電話してみる。」

注目すべきは「be concerned about」の部分です。

これは“concern”という他動詞が、後ろに目的語を置き「心配させる」という意味で使われています。

この過去分詞として使われている“concerned”を辞書で調べてみてください。

【形容詞】になってますよね。

これ、形容詞化といって受動態の過去分詞が形容詞のように使われている表現なんです。

ちなみに、これと似た表現を熟語として中学で暗記させられているはずなので、馴染みのあるものを紹介しておきます。

be covered with~「~に覆われている」
be interested in~「~に興味がある」
be surprised at~「~に驚いた」

今回の“concern”の場合は、be concerned about~で「~について心配している、~に気遣っている」となります。

ちなみに、be concerned with~だと「~に関心がある」となってしまうので気を付けてください。

他動詞受身(形容詞化)

be concerned about~「~について心配している、~に気遣っている」
be concerned with~「~に関心がある」

以上のように、”worry”と”concern”の違いは、具体的な解決策があるかどうか、何か行動を起こしているかどうかになります。

また、何も解決策がなくてどうしようもないという場合を除き、ビジネスの場では、”concern”を使うことが望ましいといえるので、必然的に「be concerned about~」の表現を使うことが多くなるでしょう。

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リスボン

イングリッシュプラス編集部リスボン。留学経験なし。英会話教室に通った経験なし。英語を学び十数年。英語ネイティブの先生に英文法やニュアンスの質問ばかりして嫌がられています。