まずは、答えあわせをしてから下記についてチェックします。

まず、間違えた問題を分類します。

a.ナレーションの内容が聞き取れなかった
b.引っ掛け部分に引っかかった
(解説を読むと、発音が似ている単語が読まれているといった引っ掛け部分が書いてあります)
c.選択肢が読みきれないうちに次に行ってしまい、適当につけた
d.読み間違い、早とちりなど凡ミス

だいたい、この4つのどれかに当てはまると思います。

これから間違えた理由別に復習方法をご紹介しますが、全体を通してやっていただきたいのは3つ。

1)スクリプトを読んで、知らない単語が出てきたら必ず調べて覚える
2)スクリプトを読んでも文法的に分からない文章が出てきたら、調べて確認する
3)正解だった問題でも、なんとなく正解だったものはきちんと確認しておく。

※設問で正解しても、スクリプトがきちんと聞けていたか、また、あやふやな部分や分からない単語は確認しておく。

これを基本に据えて、下記の対策を行ってください。

a.ナレーションの内容が聞き取れなかったもの

これについては、スクリプトを見て、何が分かりづらかったかチェックします。

その後、スクリプトを見ながら聞きなおし、スクリプトなしでもちゃんと聞こえるまで繰り返し聞きます。

b.引っ掛け部分に引っかかった

問題製作者の思う壺となってしまった場合は、似ている単語や設問に出てきた単語をそのまま拾ってしまうなど、まだ文章全体が聞き取りきれてない可能性が高いです。

aパターンと同じくスクリプトを確認、聞きなおししますが、特に似た単語の発音に注意しながら聞きます(staplerとstayなど)。

文章全体が聞き取れず、一部分の単語に惑わされてしまった場合は、文章の意味をきちんと取り、その文章全体が聞き取れて、意味も分かるまで聞きましょう。

c.選択肢が読みきれないうちに次の設問を読まれてしまい、適当に付けた

これは残念なパターンですね。

前の設問を早く解いて次の選択肢を読んでおければ良いのですが、PART4の後半あたりは選択肢も長くなってきたりするので大変です。

選択肢を読む能力も必要で、キーワードを拾って意味をざっくり取り、読まれる文章の内容に沿ったキーワードに反応することが必要です。

これにはまず、設問の文章をきちんと把握することが大事です。

PART3、4のような長いナレーション問題の復習は

1.スクリプトを見ながら聞き、分からなかった部分をチェック

2.スクリプトを見て、ざーっと流すだけでは意味が取れなかった場合、スクリプトを精読し、意味をしっかり把握する

3.意味を把握した上で、再度聞く

4.選択肢を精読し、きちんと意味を取る

5.選択肢と呼応する部分がスクリプトのどこにあるか確認する

6.それがどんな言い換えになっているかを確認する

TOEICは「書き換え、言い換え」問題が非常に多いですので、これをきちんとやっておくと、リーディングセクションの長文問題も役立ちます。

言い換えの例をあげてみます。(分かりやすいように日本語で書きます)

例2)

本文ナレーション「これから彼女がどうやって生まれ、どう成長したかをお話しましょう」

設問:これから何が話されるでしょうか?

選択肢:「彼女の生い立ち を紹介する」(生い立ちが言い換え部分)

例2)

本文ナレーション「あなたの業績を見て、マネージャーに推薦したいけどいかがですか?」

設問:何についての話ですか?

選択肢:「昇進 について」など。

これが分かってくると、ここのリスニングはかなり得点できると思います。

7.仕上げに、スクリプトを見なくても内容が把握できるまでしっかりリスニング練習する。(聞いた後に、選択肢を見て解答確認)

d.読み間違い、早とちりのための凡ミス

これも似た語句を出す出題者の思惑にはまってしまっています。

PART3の会話形式では、どちらの話し手について聞かれているかなど、設問の「主語」もチェックが必要です。

例)ナレーション

男「すみません、今朝10時にジョージ先生を予約していましたが、時間を今日の午後に変更したいのですが」

女「あいにく今日の午後はいっぱいです。明日の朝9時なら予約が取れますが、いかがいたしますか?」

設問:女性 は誰でしょうか?

選択肢:

A:医者
B:受付
C:患者
D:作家

正解はBですが、本文のナレーションがきちんと聞けていても、設問の「女性」が聞けておらず、男性(man)のことを聞かれていると勘違いすると、Cと解答してしまいます。

ですので、ナレーションのリスニングはもちろんですが、設問の主語までしっかり把握して読めていたか、もチェックしておきます。

自分の間違えやすい部分(設問の読み落とし、似た単語、)など把握しておくと次回に生かせてさらに良いです。

間違えた原因を見ながら復習をしたら、総仕上げとして空いた時間や電車の中などで、徹底的に聞きます。

問題集を見ながら聞き、自分で答えを確認しながら聞くとさらに効果的です。

ここまで使い込めば、リスニングセクションはかなりの高得点が期待できるはずです。