発音記号には種類がある

英語の勉強をしていて単語を調べていると必ずセットで目にする発音記号ですが、統一されてないことをご存知ですか?

辞書によって発音記号が違うことに気づいていない人もいると思いますが、私が知っている限りでは2種類の発音記号が存在しています。

まず最初に答えを書いてしまうと、発音記号には国際基準の国際発音記号(IPA)とそれを簡略化して分かりやすくしたJones式の発音記号があります。

また、よく聞くフォニックスは、英語圏の子供が私たち日本人が覚える50音(あいうえお)と同じように覚えるもので、アルファベットと発音の規則性を表したものです。

実は日本の教育で幅広く使われている発音記号はJones式発音記号と呼ばれているもので、世界基準になっている発音記号は国際発音記号(IPA)というものです。

どうせなら世界基準の国際発音記号に統一してくれればいいのにとも思ったのですが、国際発音記号は英語だけでなく様々な言語に対応しているので、英語では覚えなくてもいい音がたくさん存在するうえに音をかなり詳細に表しているのでかなり複雑で覚えにくいことから、日本ではJones式発音記号が採用されている辞書が多いようです。

Jones式発音記号はDaniel Jonesさんと言う方が、国際発音記号(IPA)をより簡単に表したものなので覚えやすいのが特徴で、私たちが一番見てきた発音記号がJones式なので一番親しみがあるかと思います。

ただ、Jones式発音記号は国際発音記号(IPA)を簡略化した発音記号なので、詳細な音を表すのが苦手という弱点があり、視覚的に発音をイメージする場合は国際発音記号(IPA)には敵いません。

ちなみにですが、“fit”と“feet”をJones式発音記号と国際発音記号で比較してみるとこうなります。

英単語 Jones式発音記号 国際発音記号(IPA)
fit fit fɪt
feet fi:t fit

“fit”と“feet”は全然発音が違うのに、Jones式発音記号と国際発音記号(IPA)を混同しておぼえてしまうと、同じ「fit」という発音表記になってしまいます。

これはJones式発音記号は、伸ばす音の場合「:(長音)」という記号を付けて表しているのに対し、国際発音記号(IPA)は小文字と大文字で全く別の音としてとらえているという違いによるものです。

発音 Jones式発音記号 国際発音記号(IPA)
イーと伸ばす感じ i: i

この違いをしっかりと把握していれば発音を取り違えたりしないのですが、混同してしまうと「i」に長音記号をつけて「i:」とすれば、同じ音を伸ばしただけと勘違いする可能性があります。

実際には伸ばしただけでは同じ音にはなりません。

英単語 Jones式発音記号 国際発音記号(IPA)
it it ɪt
eat i:t it

その点、国際発音記号(IPA)では、it(イート)ɪt(イェット)と完璧に音を分けているので、こちらの方が詳細に音がイメージできます。

発音 Jones式発音記号 国際発音記号(IPA)
イェ(伸ばさないでイとエの中間の音) i ɪ

国際発音記号(IPA)とJones式の違いをしっかりと把握しよう

英語学習ガチ勢は国際発音記号とJones式の違いをしっかりと把握して両方対応できるようにしています。

本来は自分の学習スタイルによって覚える記号を決めておけばOKなので、優れている国際発音記号(IPA)をベースに学習すればいいのですが、現在日本で販売されている音声学の本や発音教材、辞書などがJones式表示なことが多いので、私の経験から行くと結局は両方把握する感じになると思います。

発音記号を覚える理由は、英単語を見たときに間違った発音が頭に思い浮かばないようにするのが最大の目的ですので、面倒でもしっかりと把握しましょう。

よく耳にするフォニックス(フォネティクス)と発音記号は違うの?

冒頭でも少し触れましたが、発音記号とフォニックスも別物です。

フォニックスは英語圏の子供たちが私たち日本人が覚える50音と同じような感覚で覚える物で、英語の発音とつづりの規則性に決まりをもうけた物です。

アルファベットに各発音が割り振られており、発音と文字のパターンを覚えれば初めての英単語でも発音できるようになっているので、辞書などを引かなくても音が分かります。

ただし、フォニックスにも発音と文字のパターンの例外が25%程度あるといわれているので、アルファベットごとに音を覚えるだけでは75%の単語の発音しか分かりません。

26個覚えるだけで75%もカバーできるわけですから個人的にはフォニックスもとても優れたルールだと思いますが、全て覚えようとすると例外がある分少し複雑なのかなあと思います。

例えばAの場合アルファベット読みは【エイ】ですがフォニックスだと【エア】、Bの場合アルファベット読みは【ビー】ですがフォニックスだと【ブ】、Cの場合アルファベット読みは【スィー】ですがフォニックスだと【クッ】になります。

※カタカナで書いているので正確な発音ではなく強引に当てはめているだけですのでご了承ください。

下記のページに非常に分かりやすく書かれていますので興味がある方は見てみてください。

オールアバウト 英語の文字と音のルール、フォニックスとは

ちなみに、ネイティブは発音記号は習わないそうです。

発音記号
  • 1.国際発音記号(IPA):国際基準
  •  ↑
    よく似ているので混同されやすい
     ↓

  • 2.Jones式の発音記号:日本で広く使われてる
  •  ↑
    全くの別物
     ↓

  • 3.フォニックス:ネイティブが子供の頃覚える

フォニックスは覚える必要がある?

フォニックスは、英語圏の子供が母国語を学習していくために考えられたアルファベットとの規則性です。

英語はアルファベットと実際の発音が違うことが多い言語なので、英単語を見た瞬間にそのアルファベットで思い浮かぶ発音が実際の発音とかけ離れないように開発されています。

英語圏の子供用に開発されているので日本人には向かないという人もいるのですが、国際発音記号(IPA)も完璧ではありませんし、日本の英和辞典をよくよく見るとフォニックスも載っていますので補助的に覚えておいて損はないです。

発音矯正において発音記号を覚えるのは必須事項

発音記号やフォニックスは知らない英単語に出会ったときにネイティブの音声が聞けなくても発音が分かるという優れ物です。

つまり発音記号さえ覚えておけば辞書で単語を引けば音声を聞かずとも発音が分かるわけですね。

英語は発音とスペルが一致していないので、もしあなたが発音記号を覚えていないとしたらローマ字読みでなんとなくの読み方が頭に浮かんでしまうと思います。

先ほどのフォニックスの章では、英語圏の子供がアルファベットの音に引きずられないようにフォニックスを覚えるのだと書きましたが、日本人も全く同じ理由ではじめてみた英単語の発音を勝手なイメージでとらえないようにすることが非常に重要です。

はじめてみた英単語をこのローマ字の発音でイメージしてしまうと、本当の発音とは全く違った発音になってしまいます。

この時点で間違った発音をイメージしてしまっているわけですから、実際の音声を聞いて確認したときには当然全く違った音に聞こえてしまいます。

これがダメなんですよね。害でしかありません。

ですが、発音記号やフォニックスを覚えておけば、辞書、発音教材などではじめて見た英単語でもある程度本当に音に近い音を頭の中に思い浮かべることができます。

英単語とは初回の出会いが最も重要ですので、間違った情報を頭に刷り込まないためにも発音記号を覚えることは必須事項です。

結局のところフォニックス、国際発音記号(IPA)、Jones式発音記号はどれを覚えればいいのか?

これ全て覚えてしまえば迷うことは何もないのですが、最初はJones式と国際発音記号(IPA)を両方覚えると混乱すると思います。

私的には、国際発音記号(IPA)がおすすめですが、回りの環境を考えるとどうしてもJones式の比重が高く、最初はJones式、本気で英会話を勉強したいのであれれば最終的には両方覚えて違いをしっかりと把握するということになるかと思います。

フォニックスは26個しかない文字に対して音のルールを作っているので、例外があり非常に複雑になってしまっていますので、余裕がなければ覚えないという選択もありなのですが、教材によってはフォニックスで表記しているものもあると言えばあるんですよねー。

発音記号は音1つに対して記号が決まっているので混乱せずに覚えられますし、日本の辞書や単語集には必ず発音記号が表記されているので、どちらかを選択しなければならないのであれば発音記号を覚えたほうが勉強しやすいと考えています。

その場合単語を調べるときに、辞書によって国際発音記号を使っているものに出会った場合はそのつど国際発音記号を調べて、Jones式とどう違うかを把握する感じでいいと思います。

Jones式には無い記号があればそれもそのつど覚えていく感じでいけば、そのうち両方覚えられます。

発音のカタカナ表記について

これから辞書を購入する人にはESL向けの英英辞典をおススメしています。

これは英語の意味を英語で理解することで単語のイメージがしやすいということと、カタカナでの発音表記を見ないようにするためです。

日本の英和辞典は、発音記号と一緒にカタカナで発音を表しているのですが、カタカナは日本語ですので日本語にある音しか表現できません。

つまりは英語にしかない音は日本語にある一番近い音に当てはめて強引に表現することになるので英語ネイティブの発音とかけ離れた発音を思い浮かべてしまうことになります。

発音記号でも完璧な発音は表現できないのですが、カタカナでの表記とは比べものにならないぐらいネイティブの発音に近いわけですから、せっかく発音記号を覚えるのにわざわざカタカナ発音を脳にインプットする必要はあまりないのかなと。

ただ、そんなに完璧を求めていない、発音は訛っていても英語が通じればそれでいいという人はそこまで神経質にならなくてもいいとも思います。

カタカナで表示されていても、独自の表示方法を使っていて、そこそこよくできている教材や本も存在しますので、有効活用してください。

例えばこのプライムイングリッシュは、カタカナだけではなくフォニックスや独自の表現方法が使われています。

悪くないなと思いました。

プライムイングリッシュを試してみた感想

まとめ

・発音矯正において発音記号を覚えることは必須

・発音記号は統一されていない

・日本ではJones式発音記号が使われることが多い

・発音記号とフォニックスは別物

・ガチ勢はカタカナでの発音表記は見ない

・ゆる勢はカタカナ許す

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リスボン

イングリッシュプラス編集部リスボン。留学経験なし。英会話教室に通った経験なし。英語を学び十数年。英語ネイティブの先生に英文法やニュアンスの質問ばかりして嫌がられています。