今回は「いつも通り」を意味する「As usual」「As always」「As ever」のニュアンスの違いについてご紹介していきたいと思います。

3つとも「いつもと変わらない」「いつも通り」「相変わらず」という感じの似たような意味を持っていますが、使うシチュエーションが異なります。

どのような時に使えばいいのかも併せてご紹介していきます。

as usual:普段どおり:まあまあいつも
as always:いつも通り:ほぼ100%いつも
as ever:相変わらず:これまでずっと

ポイントは頻度の度合いですので、それぞれのコアイメージをみながら解説します。

“As usual”普段通り

“as usual”の“usual”は頻度を表す副詞である“usually”の形容詞に当たり「普段の」「通常の」「いつもの」という意味が含まれます。

ですので、ここでは「普段通り」と訳しましたが「いつも通り」でも同じです。

ただ、いつもとはいえ100%毎日のことを表しているわけではなく、頻度をパーセンテージで表すと100%ではなく大体80%~90%となります。

つまり、“as usual”もほぼ大体いつも通りというニュアンスになると言うことができます。

例えば1週間のうちで基本的には朝ごはんにパンを食べるが、1日や2日はお米を食べる日がある場合には例文を作る時には“as usual”を使います。

また、いつもは6時に起きるが週末は8時に起きるという場合も“as usual”を使います。

文頭または文末で使われます

I ate bread for my breakfast as usual.
「私はいつも通り朝ごはんにパンを食べました。」
As usual, I woke up at 6:00 am.
「いつもの通り、私は6時に起きました。」

また、基本的に英会話の中で使う表現ですが“Same as usual./ As usual.”「いつも通りだよ!/相変わらずだよ!」と言う表現があります。

これは家族や友人など親しい間柄で使用するフレーズなので、フォーマルな場や初対面の人に対しては使わないようにしましょう。

MikeMike

How was the math class?
数学のクラスはどうだった?

KenKen

Same as usual.
いつもと変わらないよ。

“As always”いつも通り

“as always”も“as usual”とほぼ同じ使い方ができるのですが、同じ「いつも通り」でもその頻度が違います。

alwaysを英英辞典で調べてみると“at all times;on every occasion”になっています。

“as always”は毎日ほぼ100%欠かさず行うという意味を持つ“always”を使用しているため、“as usual”よりも頻度が高い場面で使うのが正解です。

例えば学校へ登校する時に毎日制服を着ている場合や、毎朝顔を必ず洗うといった場面で使うことができます。

“as usual”と同じで文頭または文末で使われます。

I wore a uniform at my school as always.
「私はいつも通り学校で制服を着ていました。」
As always, I washed my face in the morning.
「いつも通り、私は朝顔を洗いました。」

また、“as usual”と同じように親しい間柄での会話であれば“Same as always./ As always.”「いつも通りだよ。/相変わらずだよ。」というフレーズを使うことができます。

“As ever”相変わらず

“as ever”は「過去から現在にかけていつもそういう状態を保っている」イメージの「いつものように~」や「相変わらず~」というときに使われます。

“ever”のコアイメージは「今までに」「これまでに」なので「いつも以上に」といったニュアンスが含まれる場合もありますが、“as usual”や“as always”のように頻度を重視したいつも通りというよりは、昔のことと比べて今回はどのような状態なのか表しています。

何度も難しい試験も受けてきていて今日も受けた試験が難しかった時や、いつもように今回も遅刻してしまった時など女性を褒める際に「相変わらずきれいだね」というときに使います。

“as ever”は基本的に文末で使われます。

Today’s exam was as difficult as ever.
今日の試験は相変わらず難しかったです。
I was late as ever.
私はいつものように遅刻しました。
You’re looking as beautiful as ever!
「相変わらず綺麗だね」

また「相変わらずだよ!」と会話の中で言う時に“Same as ever.”を使ってもかまいませんが“as always”や“as usual”を使う方が会話として自然な感じがするかもしれません。

“as usual”、“as always”そして“as ever”の3つをご紹介してきましたが、“as usual”と“as always”は頻度の違い、“as ever”は2つとは少しニュアンスが異なるということがわかったと思います。

自分が表現したい「いつも通り」がどれに当てはまるのかを考えて一番適しているフレーズを使って会話や文章を作って見てください。