辞書で“bad”と“wrong”を調べると「悪い」という日本語が出てきますよね。
日本語では同じ意味になってしまうこの2つの単語ですが、ネイティブはどのような時に“bad”を使い、どのような時に“wrong”を使うでしょうか。
早速学習しましょう。
この2つの英単語を正しく使うカギは…その反対言葉を知ること!
・Wrong ⇔ Right
“bad”の反対言葉は“good”「良い」です。
“wrong”の反対言葉はright「正しい」ですね。
つまり、“bad”は「良くない、悪い」“wrong”は「正しくない、悪い」と考えることができます。
同じ「悪い」という言葉でも、こう考えれば意味が全く違います。
では例文で実際に“bad”と“wrong”を使い分けてみましょう。
She was in a bad mood this morning.
「機嫌が悪い」は、機嫌が良くない、という意味なので“bad”を使います。
I might have purchased the wrong textbook.
「間違った教科書」は、正しくない教科書、という意味なので“wrong”を使います。
They made a bad decision to swim in the cold.
この場合の「悪い」は「良くない」とも「正しくない」とも理解できます。
ですが、寒い中で泳ぐ、という行為は道徳的に正しくない判断とは言えず、「良くない判断」という風に理解する方が自然ですね。
そのため、“bad”が使われます。
She is very bad at singing.
「~することが下手」は“bad at ~ing” 「~することが上手」は“good at~ing” と表現することができます。
是非覚えて使いたいですね!
I took a wrong flight.
「間違った飛行機」は、正しくない飛行機、という意味なので“wrong”を使います。
What is wrong with you?
日本語では「どうしたんだい。」と、優しい口調の言葉に聞こえますが、実際の日常生活では、口喧嘩などの場面や、人を冗談でからかう時にしか使われません。
This ice cream is not too bad.
Not too bad=悪すぎない=まぁまぁ良い、というニュアンスになります。
“How are you”と聞かれた時の受け答えにも使われることがあります。
「悪い」を表す“bad”と“wrong”、その意味の違いは皆さんに伝わったでしょうか。
“bad”と“wrong”など、特にネガティブな意味を持った英単語を使い分けることは、会話の中で誤解を避けるためにも大切ですね。