“external”も“outside”も「外の」という意味がありますが使い時のニュアンスが違うので例文を交えながら比較していきたいと思います。
「外側」の“outside”
“outside”は「外の」や「屋外の」という意味があります。
“outside”は日本語でも「アウトサイド」と反対語に当たる「インサイド」とセットでスポーツ用語として使われているため、どのようなニュアンスなのか想像しやすいかと思います。
意味にもあるように“outside”は単に外の物や外で起こった事柄を表す時に使います。
例えば外で遊ぶ時には屋外で遊ぶというニュアンスで“outside”を使い、また簡易的なトイレや公園など外にあるトイレを指す時は“outside toilet”と表現し外にあるトイレという意味で使います。
「私は外でサッカーをするつもりです。」
I have to go to an outside toilet because there is no toilet in this building.
「この建物にはトイレがないので、私は外のトイレに行かなければいけません。」
“outside”は私達が日本語で日頃、外の◯◯や外に行くなど自分がいる場所より外にある物や人を指す時に使う「外」のニュアンスと同じです。
ちなみに“outside”は文法的には名詞、形容詞、前置詞、副詞の4つの使い方ができます。
「外部(外用)」の“external”
“external”には「外の」や「外面の」という意味があります。
“outside”に比べて“external”はあまり日本語として使われないので馴染みはないかもしれません。
意味としては“outside”同様に「外の」という意味がありますが“outside”との一番の違いは「外面の」という意味です。
“outside”は外にあるものを指していましたが、“external”は外にあるもの全てというより外用として作られている物や使われている物に対して使われます。
例えばパソコン用の外付けハードディスクは通常、パソコンの外側につけるために作られたものであるため“external”を使って表します。
また薬も皮膚に塗る薬や目に点眼する目薬など体内に取り入れる以外の薬は体の外用に作られた薬であるため、外用薬として“external”を使います。
「私は外付けハードディスクを買う必要があります。」
The dermatologist gave me en external medicine yesterday.
「昨日皮膚科医は私に外用薬を出してくれました。」
“external”は文法的には形容詞と名詞の2つの形で使うことができます。
“outside”と“external”の違いをが、簡単にまとめると“outside”は単に外にある物を表す時に使い、“external”は外用として作られた物を表す時に使います。
日本語では「外の」の一言で2つの単語を表すことができますが、英語で使うシチュエーションやニュアンスは異なるので会話をする上でどちらが適切なのかを考えて使う必要があります。
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- 元子供向け英会話教室の講師。アメリカ留学経験あり。現在は子育てをしながら記事を書いています。
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