今回は「戦争」や「戦い」という意味をもつ“war”、“battle”、“fight”の3つのニュアンスの違いについて説明していきたいと思います。

3単語とも「戦い」を表す単語ですが、戦いといってもどのような度合いの戦いに使われているのかなど使われる場面がそれぞれ違うので、例文を挙げながら1つずつ説明をしていきたいと思います。

国家間の戦争は「war」

“war”は「戦争」や「戦い」「争い」という意味がありますが、基本的に大規模な戦争、国家間に起こる武力による争い(戦争)を差す単語で、無差別に被害者を出してしまうような大きな戦争を表す時に使います。

ただし、国と国との間で起こる戦争で起こった戦いだとしても「特定の人」や「地域」で起こった局地的な戦いは“battle”になるので、“war”という戦いの中で局地的に“battle”が起きているイメージです。

“war”は○○戦争というときによく使われますよね。

代表的なものを挙げてみると“World WarⅡ”または“Second World War”「第二次世界大戦」や“Pacific War”「太平洋戦争」があります。

どちらも国対国の大きな戦争だったことから“war”が使われています。

両者のように実際に起こった戦争の名前として“war”が使われるだけでなく、戦争のない世界を願う時にも使われます。

Today, I studied about World WarⅡ in a world history class.
「今日、私は世界史の授業で第二次世界大戦について勉強しました。」
I pray for a world without war.
「私は戦争のない世界を願っています。」

実際に現場で起きている衝突は「battle」

“battle”も“war”と同様に「戦争」や「戦い」という意味があります。

“battle”は日本語でも「バトル」として使われるのでイメージしやすいかと思います。

“battle”は大規模なものにも小規模なものにも使うことができますが、前述したようにどちらの場合でも特定した地域など局地的な戦いに使われます。

“war”が戦略などを含めた大枠での戦いなのに比べ、“battle”は現場で実際に軍事衝突が起きているときなどに使われるイメージです。

また、“battle”は地域や人だけでなく自然を相手とした戦いにも使われ、風の強い日に風と闘うと表現する時には“battle winds”と言います。

さらに「戦争」だけでなく「戦い」という意味もあることから「議論する」という意味でも“battle”を使うことができます。

I had to battle winds when I went to school because it was very windy today.
「今日はとても風が強かったので、私は学校へいく時に風と闘わなければいけませんでした。」
I will have a running battle with my boyfriend whether we keep our relationship or not.
「私は彼氏と私たちの関係を続けるか続けないかの議論をするでしょう。」

身近で起こっている小規模な戦いは「fight」

“fight”には「戦い」、「闘争」そして「論争」という意味があり“battle”よりもさらに小規模な、戦いに使われます。

小規模な戦いを表すので様々なシチュエーションで使われおり、殴り合いになるような喧嘩から言い争いまで幅広く使われています。

例えば兄弟喧嘩をする時や友達と言い争いになる時は“fight”を使って表現することができます。

“fight”が使われるどの戦いにも共通していることは“war”のように大規模な戦いではなく、“battle”のように局地的な衝突でもなく、小規模な衝突(戦い、争い)であるということです。

ちなみに“fight”は日本語だと「ファイト!」と応援するときの言葉として用いられますが、英語では応援する時に“fight”は使用しないので注意が必要です。

I fought with my big sister yesterday.
「私は昨日姉と喧嘩をしました。」
I had a fight with my best friend yesterday.
「私は昨日親友と喧嘩をしました。」

上に挙げた2つの例文はどちらも「喧嘩をする」という意味を表していますが、1つ目の例文は“fight”を動詞として使い、2つ目の例文では“have a fight”という言い方で名詞として使っています。

このように“war”、“battle”そして“fight”の3つの単語の違いについて説明してきましたが、簡単にまとめると“war”は特定した相手のいない大規模な戦い、“battle”は規模の大きさは関係なく特定した相手のいる戦い、“fight”は身近に起こっている暴力や口論に対しても使うことのできる小規模な戦いを表す時に使います。

どれも会話の中で毎日欠かさず使用する単語ではありませんが、それぞれのニュアンスの違いをきちんと理解しておくといざという時に使い分けをして会話することができるので良いかと思います。

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Aya

元子供向け英会話教室の講師。アメリカ留学経験あり。現在は子育てをしながら記事を書いています。