“extra”と“additional”は、どちらも何か物をプラスする時に使う単語ですが、ニュアンスが違うので例文を元にご説明していきます。

それ以外、余分を意味する「extra」

“extra”の接頭辞“ex”には「~の外」の意味が含まれているので、「余分の」、「臨時の」、「必要以上の」「それ以外」と言ったニュアンスが含まれます。

“extra”は日本語でもドラマや映画のエキストラや商品などにもエキストラ○○といったようにカタカナとしても使われているので私たち日本人にも聞き馴染みのある単語ですよね。

ちなみにドラマや映画のエキストラの場合は「臨時の役」という意味合いで使われています。

商品に対してのエキストラは「必要以上の物」という意味合いで使われ、例えばカフェラテのミルクを多めにしてほしい時や作ったお菓子が余った時には“extra”を使います。

Please get a latte with extra milk.
「カフェラテにミルクを多めにしてください。」
Don’t worry. I have extra cookies in my house.
「心配しないで。家に余分のクッキーがあるから。」

少し余談ですがカフェでオーダーする時に例文のようにミルク多めのことを“extra milk”と言いますが、逆に少なめにしてほしい時には“less milk”または“light milk”と言います。

少なめの場合も併せて覚えておくと役に立つと思います。

追加するを意味する「additional」

“additional”には「追加の」「さらに」「その上に」という意味があります。

“extra”のようにカタカナとして日本語の会話の中で使うことはまずないと思いますが、中学校で習う“add”を思い出すとイメージしやすいと思います。

“add”は「加える」という意味の動詞で、形容詞になると“additional”です。

“additional”には“add-”が含まれているので「追加の」というニュアンスがイメージできますよね。

“extra”のように余ったというニュアンスではなく必要なので追加したというニュアンスになります。

例えば追加で注文する時や追加で席が必要な時には“additional”を使って表します。

Excuse me. I have an additional order.
「すみません。追加注文があります。」
We have some additional seats in the next room.
「隣の部屋にさらに席があります。」

“extra”と“additional”でニュアンスが重なる部分もありますが、基本的に“extra”は「余分」、“additional”は「追加」でイメージしてみてください。

ちなみに、ホテルで追加のベッドを部屋に入れてほしい場合、頼む人にとっては追加なので“additional”を使いたいところですが、実際には、元々のホテルの部屋には指定された数のベッドがあり、そこへわざわざ追加することになるのでホテル側から見ると元々の形に「余分な物」としてベッドが追加されると解釈され“extra bed”と表現されます。

このように“extra”と“additional”の違いをみましたが、上で述べたように自分にとってというよりは元々あった状態に対して余分なのか、必要なのかを見極めてどちらを使うか決めることが大事です。

慣れるまでは大変かと思いますが、状況に合わせて英語で会話をする際には“extra”と“additional”を取り入れてみてください。